7月23日(土)の手紙


2016年7月23日(土)

『『目には目を、歯には歯を』と言われていたことは、あなたがたの聞いているところである。しかし、わたしはあなたがたに言う。悪人に手向かうな。もし、だれかがあなたの右の頬を打つなら、ほかの頬をも向けてやりなさい』マタイによる福音書5章38節~39節


ノーベル委員会の委員長が、ノーベル平和賞をマーチン・ルター・キング牧師に授与した時、「あなたの右の頬を打つなら、ほかの頬をも向けてやりなさい」という聖書の御言葉を引用した。

彼は、キング牧師が名声を得たのは、人種差別撤廃運動を指導したからではなく、その戦い方によってだと語ったけれど、まさにその通りだ。

1955年、キング牧師は、人種差別に席が分かれていたバスの乗車を一年間ボイコットした。
その行為は、高い犠牲を伴った。
家には爆弾が投げ込まれ、彼自身は警官に襲われて逮捕された。
だけど、キング牧師は報復せず、最後には暗殺された。

イエス様の模範は何と際立っている事だろう。
私なら、すぐに正義を求める。
復讐したいと思う。
間違いをした人は、償うべきだと思う。
私に害が及んだのなら、なおさらだ。
もう一方の頬を向けて、また叩かれるなどまっぴらごめん。

山上の垂訓で、イエス様が定められた崇高な基準についてもう一度考えてみよう。
それは、目標であり、達成不可能な理想ではない。
イエス様が弟子達に求められた事は、新しい生き方を極めるために、この目標に向かって懸命に努力する事だった。

不正がはびこる世の中で、もうひとつの頬を向ける勇気と信仰と力が、私達に与えられるように。
復讐をしないためには、神によって与えられた真の力が必要なのだ。

God Bless You!!

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