2023年9月10日(日)

2023年9月10日(日)


『衝突から学ぶこと』

ラミン・サネは稀有な存在だ。
西アフリカのガンビアに生まれ、イスラム教徒として育ち、十代でキリスト教に改宗した。

意外なことに、サネがその決断を伝えたリベラルなメソジストの宣教師は、喜ぶのでなく当惑し、この若者に再考を促した。

サネは考え直すことなく、福音に「どうしようもなく心を揺さぶられた」と思い、宣教師を説得して洗礼を受けた。

さらに意外だったのは、サネがキリスト教神学を学びつつイスラム史で博士号を取得したことだ。
霊の旅を続けながら、イスラム教徒の家族と緊密なつながりを保ち続けた。

サネはまずハーバード大学、その後イエール大学の教授になったが、クリスチャンとイスラム教徒の宗教間対話にすぐれた手腕を発揮した。

サネは西洋のクリスチャンに、植民地主義と十字軍の罪意識を脱するよう促している。

とにかく世界地図は変わった。
一日に七万五千人がクリスチャンになっているが、その三分の二はアフリカに住んでいる。

この元気な新しい信仰者たちは、福音を良き知らせとして経験しているのだ。

同時に、アフリカやアジアのクリスチャンは新たに復興したイスラムや、ときに好戦的なイスラムと向き合っている。

西側の退廃や奔放な世俗主義に不快感を覚えるイスラム教徒は、彼ら自身の伝道の課題を抱えている。
イラン、エジプト、パレスチナでは、シャリア法を厳格に実行しようとする熱狂派に、穏健派が敗れている。

サネはイスラム教徒に語るとき、中世キリスト教会が学んだ教訓を考えるよう呼びかけている。
宗教が国家とねんごろになると、信仰は権力の腐敗や乱用にさらされる。

カルヴァンのジュネーヴも、クロムウェルの英国や異端審問のスペインやラテンアメリカでも、教会と国家の融合というキリスト教の実験は、いっときはうまくいっても必ずや反動を引き起こす。

クリスチャンとイスラム教徒は正反対の課題に直面している。

西側の私たちは、宗教を端へと追いやらない文化、信仰が人生のすべてに影響を与えるとする文化、社会や倫理に関する問題について宗教指導者に導きを求める文化から、学ぶことがある。

他方、イスラム諸国もキリスト教の西洋から学ぶことがある。

ますます多文化になっている世界で少数派の権利を守るためには、自由な民主主義が最良の方法だと西洋は考えてきた。

その教訓から学ばなければ不幸になるだろう。
今現在、「文明の衝突」において起きていることからわかるように。

God Bless You!!


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