2023年8月9日(水)

2023年8月9日(水)


『悔い改めのとき』

2008年11月4日。
東海岸の投票所が閉まる直前に、メンフィスに向かう飛行機に乗った。
メンフィスに降り立ったとき、米国が初めてアフリカ系米国人を大統領に選んだことを知った。

翌日は、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアが暗殺されたモーテルのそばに造られた公民権博物館を訪れた。

数時間を費やして、米国南部で過ごした少年時代によく目にしていた光景の展示物に目を凝らした。
ノースカロライナ州グリーンズボロで、勇敢な大学生たちがカウンターの椅子に座っている。
ごろつきが学生たちの髪で煙草をもみ消し、マスタードやケチャップを顔に吹きかけ、椅子から転げ落として蹴り上げる。

白人警官らはそれを笑って眺めている。
アラバマでは「フリーダムライド」(自由のための乗車運動)のバスが燃やされたが、「フリーダムライダーズ」の遺体がミシシッピに埋葬されることはなかった。

投票する権利、レストランで食事をする権利、ホテルに宿泊する権利、大学に通う権利など、基本的人権を求めていた人々に、このような残虐行為を働くなど、今では信じられないことだ。

博物館の敷地には、キング牧師が最後の演説「私は山頂に登ってきた」で語った、忘れがたい預言的な言葉がスチールに刻まれている。

バラク・オバマが選出されたわずか数時間後のよく晴れた日に、私の胸に迫った言葉だ。

「私は皆さんと一緒にその地へたどり着けないかもしれない。
しかし、知ってほしい。
私たちは一つの民として必ずや約束の地に行き着くのだ。」

キングはこの演説の翌日、まさに私が立っていた場所で、血まみれになって死んだのだ。

オバマと多くのクリスチャンとの間にある重大な政策の違いを軽視するつもりはない。
けれども少なくとも、私たちはこの瞬間を、合衆国の創設以来、この国を特徴づけてきた人種差別主義者という罪を振り返り、悔い改めの時間にすることができる。

かつての奴隷制度支持を謝罪するのに、南部バプテストは150年を要した。
しかも2008年11月になってようやく、ボブ・ジョーンズ大学は、1971年以前に黒人学生の入学を許可しなかったことを間違いであったと認めたのである。

彼らの謝罪の言葉、「私たちは主なる神を正確に現すことに、そして他者を自分たちのように愛せよ、という命令の実行に失敗しました」は、私にも、公民権運動に反対した他の多くの福音派の人々にも適用されるものだ。

私たちは今、人種差別主義からの癒しと和解という指導者の呼びかけに応えることができるだろうか。

God Bless You!!


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