2023年8月17日(木)

2023年8月17日(木)


『本当の戦い』

緊急人道支援機関「ワールド・ビジョン」の会長をしていたボブ・セイプルが、大虐殺の行われたルワンダから戻って、こんな話をした。

ある橋の上に立ち、何千もの遺体で真っ赤に染まった川を見下ろしたという。
フツ族の男たちは、百万人ものツチ族の人間を鉈で斬殺したが、だれ一人、それを行った理由を説明できなかった。

セイプルは体をぶるぶる震わせた。
「私にとって信仰の危機でした。
それまで味わったこともない、何と表現してよいかわからない恐怖だったのです。

獣性という言葉を使った人がいますが、それでは獣たちの名誉を汚すことになります。
動物が殺すのは食べ物のためであって、楽しみのためではありません。
動物は一度に一匹か二匹の獲物を殺しますが、何の理由もなく、自分と同じ種族を百万も殺したりはしません。」

自然界の現象でルワンダにおいて起きていることを説明することはできないと私も思った。
説明できるとすれば、超自然の力だけであろう。

それは、第二次世界大戦中のヒトラーに、彼が大いに必要としていた資源をユダヤ人大虐殺のために使わせた、説明のつかない力と同種のものだ。

米国人はつい最近、別の霊の力が働くのを目撃した。
それは重役たちに何百万ドルもの富を吸わせながら企業を破産に追い込み、何千人もの勤勉な従業員の退職積立金をゼロにした貪欲の力だ。

イエスの時代、パレスチナには奴隷がいたが、貪欲の力が美しい宮殿や広大な家屋敷を建設させた。
イエスはその力に出合ったとき、つまり一世紀版の貪欲な最高経営責任者に出会ったとき、それが霊的な力であることを知り、その神をマモンと名づけられた。

私は、この世界について新しいことを知ったために、霊的な力に対する信仰を変えたのではない。
聖書の言葉によって、既知の事柄を見直すようになっただけだ。

私たちの本当の戦いは目に見えない力に対して行われるという、使徒パウロの主張を受け入れるようになった。
この星の上では、人間の目に見える以上の事が起きている。

God Bless You!!


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