2023年7月9日(日)

2023年7月9日(日)


『良き人生』

神を権威ある御方と考えることには、しばらく抵抗があった。
子ども時代に抱いた厳格なイメージから受けた傷はあまりに深かった。

多くの人たちと同じように、私も宗教を主として一連のきまり、この星の上の人間がなぜか従うよう義務づけられている、目に見えない世界から手渡された道徳規範と考えていた。

だが、ちっぽけな星の上の生き物が神のきまりを守るかどうかが、なぜ神にとって重要なのか見当もつかなかった。
聞こえていたのは、きまりを破ったら償いをすることになるという恐ろしい警告だけだった。

ところが最近になって、ときには喜んで権威に従うようになった。

コンピューター・ソフトの調子がおかしくなると、サポートセンターに電話をかけ、技術者の指示に正確に従う。
ゴルフのように難しいスポーツを習得したければ、レッスン料を支払う。
そして怪我をしたり病気になったりすれば、医者に行く。

神と罪について考えるとき、医者のイメージを思い浮かべるのが、私にはいちばん役に立つようだ。

人生の生き方について、神の意見を求める必要があるのはなぜか。
医者の意見を求めるのと同じ理由だ。

医者と自分は、私の健康という同じ目標を共有しているが、医者は優れた知恵と専門的な判断を授けてくれる。
私はそれを信頼して医者に従う。

最近では、罪を発癌物質やバクテリア、ウィルス、怪我とよく似た、霊の危険と考えるようになった。
何としても、自分自身のために避けるべきものだ。

私がこの世界で、萎縮し、抑圧された人生ではなく、最高の人生を送ることを神は望んでおられる。
そう信じるようになったのだ。

「人体の不思議展」に行ったとき、展示されていた臓器のカタログを買った。
健康な肺と、一日中煙草を吸っている人の肺を見比べたことのある医師なら、再び煙草に手を出そうとはしないだろう。

喫煙したい誘感を感じたら、このカタログの66ページを開けばいい。
人間が本来耐えられるように造られていないストレスに内臓をさらせば、肉体に大変な混乱をもたらすことを「人体の不思議展」の多くの展示物が物語っていた。

罪について考えるときは、あの二組の肺を思い出す。
罪もまた成長を妨害し、健康を損なわせ、新しい命の供給を妨げる。

God Bless You!!


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