2023年4月16日(日)

2023年4月16日(日)


『悲劇の教訓』

ヴァージニア工科大学の学生諸君

皆さんの感じている痛みはなくなります。
消えます。
戻ってくることはありません。
そう言えたらどんなによいでしょうか。

けれども、2007年4月16日の事件が、皆さんの心から消えることは永久にないでしよう。
精神に異常をきたした若い男が銃を乱射したあの日を境に、皆さんは変わってしまいました。

ですから言いたくても言えません。
その痛みもなくなります、などと言えるのは、皆さんの感じている痛み、これからも消えない痛みが、いのちと愛のしるしであるということです。

私が頸椎カラーをつけているのは、自動車事故で首を骨折したからです。
ボディーボードに縛りつけられて横たわっていた最初の数時間、どんな痛み止めも使ってもらえませんでした。

医師たちは私の反応を見る必要があったからです。
私の手足を動かし、「痛みますか、感じますか」と聞きながら調べ続けました。

医師と私が心底欲しかった答えは、「はい、痛みます!痛みを感じます」でした。

一つ一つの感覚が、私の脊髄が切断されていないことの証明でした。
痛みは、いのちがあることの証明、つながりがあることの証明、私の身体が損なわれていないしるしでした。

深い悲しみの中にあるとき、愛と痛みは一つになります。

皆さんの同級生たちを銃撃した若者は、悲しみを感じていませんでした。
皆さんの友人に愛を感じていなかったのです。

皆さんが悲しんでいるのは、その人たちとつながりがあったからです。
亡くなった人たちも皆さんも、同じからだに属していました。

そのからだが苦しむとき、皆さんも苦しみます。
痛みを覚えるとき、それを思い起こしてください。
痛みを簡単に麻痺させようとしないでください。

痛みはいのちがあることを知らせるもの、愛があることを知らせるものだと知ってください。

贖うことなどできないように思えることも、神は贖うことがおできになります。
その神を信じてください。

このキャンパスで銃乱射事件が起きる十日前、世界中のクリスチャンが人類の歴史で最も暗かった日を覚えました。
邪悪な人間が神の御子に暴力で歯向かい、歴史上ただひとり、全く罪のなかった人間を殺害した日です。

私たちはその日を暗黒の金曜日や悲劇の金曜日や災いの金曜日としてではなく、「良き金曜日」として覚えています。

あの恐ろしい日は世界の救いにつながり、イースターにもつながったのです。

God Bless You!!


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