2023年12月5日(火)

2023年12月5日(火)


『型破りな戦』

列王記第一と第二、ヨエル書、ヨナ書、アモス書、ホセア書は、二つに分裂したイスラエルの最初の200年の後半の歴史を多く記している。

北王国は誕生したときから、神に背き始めた。
そして聖書は、南王国のほうの王や預言者たちに多くの紙数を割いている。

ユダを支配する19人の男女の中で、少なくとも何人かは北王国では見られない霊的な指導力をも有していた。
それゆえ、ユダはより忠実に神との契約に応え、それが理由で、イスラエルよりも150年近く長く続いた。

歴代誌第二の20章は、ユダの初期の統治者の一人ヨシャファテについて語っている。
ユダの支配者の中で、平和に統治した者はおらず、その結果、歴代誌第二の行動の多くが、この物語のように戦場で起きている。

この書の戦の哲学は、要するにこういうことだ。

「自国の軍事力や有力な隣国の軍事力を信頼すれば、敗北するだろう。
たとえ勝算がなくても、へりくだって全面的に神に拠り頼め。」

ユダの王たちが判で押したように証明しているように、大きな災厄がふりかかったときに神だけを信頼するには、並外れた勇気が必要だ。

最高の王たちですら、周囲の同盟国から援助を得るために、王家の財産にいくらか手をつけている。
ところがヨシャファテ王は適切な対応の模範を提供している。

敵軍の脅威が迫ったときに、彼は大祈禱会を開くようユダの全国民に呼びかける。
そして戦いの日、武装した者の前に賛美する者たちを送り、神に向かって歌声をあげる。

ヨシャファテ王の戦術は戦場というよりも教会の礼拝にふさわしいものであるが、それが実行される。
敵の軍勢は互いに戦って滅ぼし合い、ユダの軍隊は凱旋帰国する。

ユダ国の信仰が勝利したこの瞬間は、まだら模様の歴史の記録の中で燦然と輝いている。
ヨシャファテ王は、公にささげたその祈りと彼個人の模範によって、指導者が神に徹底的に信頼するときに、何が起こるかを明らかにしている。

God Bless You!!


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