2023年12月21日(木)

2023年12月21日(木)


『宇宙のクリスマス』

ヨハネの黙示録12章で、ヨハネは異様な宇宙の象徴を用いている。

太陽を身にまとった妊婦、空から三分の一の星を尾で振り落とすほど巨大な七つの頭をもつ竜、荒野へ飛んで行くこと、天における戦い。

この章が、イエスの誕生と、それが宇宙に及ぼす影響について言及していることに、ほとんどの人が同意する。
子どもが生まれたときに、宇宙が揺れ動いたのだ。

ヨハネの黙示録12章は、宇宙的見地からのクリスマスを表現していると言える。
飼葉桶と羊飼い、無垢な幼子たちの虐殺という周知の場面に、新しいイメージを付加している。

地上に見えたものが、表面にさざなみを立てている。
その下では、大規模な崩壊が宇宙の土台を揺るがしていた。

ヘロデ王がパレスチナの男の赤ん坊をすべて殺害しようとしていたときも、その背後で宇宙的な規模の戦いがあった。

神の視点からすると、そしてサタンの視点からすると、クリスマスは一人の赤ん坊の誕生よりもはるかに大きな意味をもっていた。

それは侵入だったのだ。
宇宙を賭けた大いなる戦いにおける決定的な前進だった。

そして、ヨハネの黙示録はこの戦いを、善の力に抗う残忍な竜の観点から描写している。

どちらがクリスマスの「真の」絵なのだろうか。
二つの絵は、二つの異なる視点から同じ絵を描いているものだ。

ヨハネの黙示録12章に書かれているキリスト誕生の見方が、この書物全体に見られるパターンを象徴している。
この書でヨハネは、普通は目に見えないものを、目に見えるものと融合させている。

日々の生活で、二つの並行する歴史、地上の歴史と天国の歴史が、同時に起きている。

ヨハネの黙示録は仕切りの幕を裂いて、それら二つの歴史を一つにして見せている。
私たちが善と悪の間で日々選択をするとき、それが目には見えない超自然的な宇宙に影響を与えているという、確かな印象を残している。

ヨハネの黙示録は、善対悪、子羊対竜、エルサレム対バビロン、花嫁対大淫婦という、きわめて対照的なイメージを通して歴史を描いている。

しかしこの書は、私たちの有限な見地からどのように見えたとしても、間違いなく神はすべての歴史を支配しておられると主張している。

絶対君主ですら、最後は神が彼らのために置かれた計画を成し遂げる。
ポンティオ・ピラトとローマの兵士たちが、その真理を証明した。

彼らは処刑によってイエスを亡き者にしたと思った。
その代わりに、彼らはこの世の救いを可能にしたのだ。

God Bless You!!


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