2021年1月7日(木)
『からだの明かりは目です。あなたの目が健やかなら全身も明るくなりますが、目が悪いと、からだも暗くなります。』ルカの福音書11章34節
深い谷に何十メートルものワイヤーロープを張って、その上を歩いて渡ろうとした冒険家がいました。
出発地点から下を見ると目もくらむような高さです。
下には防御用のネットも張っていないので、もしもバランスを崩して足を踏み外せば、 谷底へ落ちていって助かる見込みはありません。
まさに命をかけた冒険です。
彼はバランスを取るための棒だけを頼りに一歩一歩慎重にロープの上を歩いていきました。
人々はかたずを飲んでその光景を見ています。
最後の一歩をロープから着地点に下ろしたとき、大きな拍手がわき起こりました。
テレビ局のレポーターが興奮した声で質問しました。
「やりましたね。おめでとうございます。今回の成功の秘訣は何だと思いますか。」
「そうですね、心配になって、近くのものに目をやると、かえって危ないのです。
常に変化する近くのものを見るとあわててしまいます。
それよりも、努めて遠くの景色を見ることが大事なんです。
遠くにある山々は変わることがありません。
変わることのない景色を見ていると、心も落ちついて冷静に行動できるのです。」
God Bless You!!
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