2021年1月11日(月)

2021年1月11日(月)


『そして人々に言われた。「どんな貪欲にも気をつけ、警戒しなさい。人があり余るほど持っていても、その人のいのちは財産にあるのではないからです。」』ルカの福音書12章15節


スウェーデンの化学技術者ノーベル(1833〜1896)は、父親の仕事である魚雷と爆薬の製造を見習い、後に、ニトログリセリンの研究に没頭して、1866年に安定性の良いダイナマイトを発明しました。

この研究の過程では、たびたび起こる爆発事故のために、政府から実験禁止命令を受けるなど、幾多の困難が続きました。
しかし、ノーベルはそのような困難を克服して、この偉業を成し遂げたのです。

この成功をもとにして、彼は世界各地に15の爆薬工場を作って巨万の富を手にしました。
しかし、彼は決してその富を独り占めしようとしませんでした。
生涯独身で通し、63歳で死んだときには、遺産一千万ドルを世界平和のために使うようにとの遺言が残されていました。

この遺産は、スウェーデン科学アカデミーに寄付され、ノーベル賞の基金とされたのです。

ノーベルは、 幼いころからこのような無私の心をもっていました。
ノーベルの少年時代の成績はいつも二番で、一番はきまって友人のボギーでした。

あるときボギーが病気となり、長期欠席をするようになりました。
するとノーベルは、学校で習ったことを毎日ボギーに教えてやりました。
このためボギーは、期末試験のときノーベルをぬいて、いつものように一番になることができたのです。

God Bless You!!


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