2020年11月2日(月)の手紙

2020年11月2日(月)


『ヨセフは言った。「恐れることはありません。どうして、私が神の代わりになることができるでしょうか。あなたがたは私に悪を謀りましたが、神はそれを、良いことのための計らいとしてくださいました。それは今日のように、多くの人が生かされるためだったのです。ですから、もう恐れることはありません。私は、あなたがたも、あなたがたの子どもたちも養いましょう。」このように、ヨセフは彼らを安心させ優しく語りかけた。』創世記50章19節~21節


投獄されたヨセフは「鉄のかせに入れられた」と言われている。
そしてヨセフが自分のたましいにとって必要としていたのは、まさに鉄だったのである。

彼が見てきたのはきらびやかな金の輝き、若き夢の歓喜だけだった。
そうした夢は心を固くし、無情にしかねない。
我々にも、自分を大きくする鉄のかせが必要だ。

金は夢にすぎないが、鉄は経験である。

ジョージ・マジソン


ある人が所有している壮麗な地所には、みごとな大木が何本もあった。
だがその人に対して、激しい敵意を抱く男がいた。
「やつの木を一本切り倒してやろう。さぞかし、がっかりするだろうよ」。

夜の闇の中を、男はひそかに囲いを乗り越え、中でもいちばんりっぱな木に近づくと、のこぎりと斧で木を切りはじめた。

明け方の光の中、遠くに馬に乗った男が二人、丘を越えて近づいてくるのが見えた。
男は、そのうちの一人がこの地所の所有者であることに気がついた。

男は急いでくさびを押しこみ、木を倒した。
ところが一本の枝が男を貫いて、地面に突き刺した。

傷は深く、男は命を落とした。
自息を引き取る前に男は叫んだ。
「どうだ、おれはおまえの大事な木を切り倒してやったぞ」。

地主は気の毒そうに男をみつめて言った。
「この人は私が連れてきた建築家だよ。
私たちはここに家を建てることにしたんだ。
それで家を建てるスペースを作るために、木を一本切らなければならなくなってね。
きみが一晩中奮闘していたのは、その木なんだよ」。

私たちが忘れてはならないのは、サタンが今奮闘しているのがどんなことであろうと、それは神が切り倒そうと計画された木をせっせと切っているにすぎない、ということだ。

サタンは全てを網羅する神のご計画以外の何一つとして行うことはなかった。
神は全知全能で、すべてに打ち勝ったお方だからである。

ドナルド・グレイ・バーンハウス


もしも人間やサタンが着手する計画が、神のご計画を促進するものであれば、彼らは成功する。
そうでなければ、その計画は無駄に終わる。

ジョン・ダービー


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