2018年3月2日(金)の手紙

2018年3月2日(金)


『大祭司は、自分の衣を引き裂いて言った。「神への冒?だ…。」』マタイによる福音書26章65節


学生のころに一度、数学でとても悪い成績をもらいました。
先生は赤インクで紙一杯に大きな×印を入れていました。
惨めでした。

きょうのみことばでは、ひとりの男が自分自身に×印を入れて自分を引き裂いています。
主イエスの審問に際して大祭司が引き裂いた衣は、ただの普段着ではありません。
彼は大祭司職の衣を着ていたのです。

神の赦しを得るために血を携えて至聖所に入るときの衣です。
この装束について神の律法の規定はこうです。
「大祭司で、頭にそそぎの油がそそがれ… ている者は… その装束を引き裂いたりしてはならない」。

しかし大祭司はそれを引き裂いてしまいました。
そうすることによって、自分でも理解していないことを実現させました。
彼は自分自身と、地上の祭司職とを、引き裂いてしまったのです。

これは息詰まる瞬間です。
ふたりの祭司が向かいあって立ったからです。
地上の祭司と、天上の大祭司が衣を引き裂いたときに、次のことが明らかになりました。

それ以後は、イエスの天上の祭司職だけが有効だということです。
この方がゴルゴタの丘に向かって行き、そこでこの世のために神の前にとりなしてくださったことを、私たちは心に留めましょう。
大祭司イエスは祭壇に近づかれます。

その祭壇とは十字架のことです。
では、いけにえは。
それもイエスご自身です。
イエスは「世の罪を取り除く神の小羊」です。

大祭司であるとともに、犠牲の小羊です。
今や私たちには、神の全権をゆだねられた大祭司イエスがおられるのです。
今や私たちには、完全に有効な犠牲が備えられています。
イエスご自身です。

私たち罪人は、神との完全な平和を自分のものにできるのです。
イエスへの信仰によって。

主よ。
今やすべてが明らかになりました。
私たちはあなたのうちにあって平和を得ました。アーメン

God Bless You!!


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