2012年12月9日(日)

2012年12月9日(日)


『世と世にあるものとを、愛してはいけない。もし、世を愛する者があれば、父の愛は彼のうちにない』ヨハネの第一の手紙2章15節


北アフリカで猿を捕まえる面白い方法について読んだ事がある。

猿を捕まえる人は、ウリをくり抜き、ちょうど猿が手を開いて差し込める大きさの穴を側面に開ける。
それから、そのウリを木の実で一杯にして、木に結びつけるのだ。

好奇心の強い猿が、木の実の匂いにおびき寄せられ、ウリに手を突っ込み、木の実を掴む。
だけど、木の実をしっかりと握り締めたままのこぶしを引き抜くには、その穴は小さすぎるのだ。

ご馳走の木の実に執着して、忍び寄る人の気配に気付かない猿は、簡単に捕獲されてしまうそうだ。
握り締めた手を緩めたくないばっかりに、罠にはまってしまったのだ。

私達にも、同じような誘惑がある。
安心して暮らすためには、あれもこれも持っていなければいけないと思っている。
だけど、大切にする事と執着する事とは、天と地ほどの差がある。

持っている物を大切にしている人は、それが神様からの贈り物だと知っている人だ。
だから、いつでも主にお返しする準備ができている。

だけど、執着している人は、決して手放す事ができない。

猿の罠を忘れてはいけない。
手の中にある木の実を手放せないために、猿は捕らわれてしまうのだ。
握り締めている物を手放せば、自由が待っているというのに…。

God Bless You!!

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