2023年8月25日(金)

2023年8月25日(金)


『働く恵み』

恵みとは、人生でどんな過ちを犯しても、神の愛にふさわしくない者とはならない、ということだ。
それはつまり、贖いを受けられない人間はいないということであり、人間の汚れの中で清められないものはないということだ。

私たちは人間をその行状によって判断し、犯罪者や負債者や道徳上の失敗者にその結果を背負っていくことを求める世界に生きている。

恵みは不合理、不公平、不当なものであり、それが意味をもつのは、常にチャンスを与えてくださるあわれみ深い神が統治する、もう一つの世界の存在を信じる場合だけだ。

「アメイジング・グレイス」は、近年、ポピュラー音楽のチャートを上昇した珍しい賛美歌だが、この歌が差し出しているのは、神は人間を、それまでどういう者であったかではなく、どんな者となり得るかによって判断されるという約束である。

過去ではなく未来によって判断なさるという恵みの約束だ。

粗暴な奴隷商人、「この身の汚れを知れる我」、ジョン・ニュートンは、驚くばかりの恵みの力によって変えられた後に、この賛美歌を書いた。

恵みの働きを見るとき、世界は沈黙する。

二十七年ぶりに刑務所を出て、南アフリカ共和国大統領に選ばれたネルソン・マンデラ。
彼が大統領就任式の演壇に一緒に上がってほしいと看守に言ったとき、恵みのもつ教訓が世界に提供された。

その後マンデラはデズモンド・ツツ主教を、「真実和解委員会」という、あっと驚くような名称をもつ、正式な政府委員会の長に指名した。

多くの国々で、抑圧されていた人種や部族が他の人種や部族を支配するのを見たマンデラは、そうした自然の復讐パターンを打開する方法を探った。

それから二年半、南アフリカは「真実和解委員会」の聴聞に出される残虐行為の報告に耳を傾けた。

ルールは簡単だ。
白人警官や軍の士官が、自発的に告発者と向かい合い、自らの犯罪を告白する。
完全に罪を認めた者は裁判にかけられず、罰せられることもないというルールだ。

強硬論者たちは、犯罪者を自由にさせる、この明らかな不正義に文句を言ったが、マンデラは主張した。
この国は、正義よりも癒しを必要としている、と。

[8月26日に続く]

God Bless You!!


a:4 t:1 y:0