2023年7月25日(火)

2023年7月25日(火)


『帰 郷』

妻のジャネットは、おそらく合衆国で最も貧しいコミュニティーであるシカゴ公営住宅団地の界隈で高齢者を介助する仕事をしていた。

世話をした高齢者は、白人と黒人が半々だった。
皆、二つの世界大戦、大恐慌、社会の大変動という厳しい時代を生きてきた七、八十代の人々であり、死を意識しながら生活していた。

しかしジャネットは、死に向かう態度が白人と黒人で大きく違うことに気づいた。
もちろん例外はあったが、一般的な傾向はこうだった。

白人の多くは、恐れや心配をますますつのらせていった。
生活や家族、衰えていく健康について不満をもらした。

黒人はそれとは対照的に、つらい思いや絶望を味わってもおかしくない状態にありながら、ユーモアを失わず、活力に満ちていた。

この違いはどこから来ているのだろう。
ジャネットは、答えは希望だと結論した。
黒人の根底にあるのは、天国を信じる気持ちに直接由来する希望である。

現代の天国のイメージを知りたかったら、黒人の葬式にいくつか出席してみればよい。
雄弁な黒人説教者は、安らかで美しい天国の生活を語り、だれもがそこに行きたくてたまらなくなる。

会葬者は当然、深い悲しみを感じているが、適切な悲しみ方をしている。
終局がすでに決定されている戦いでの一時的敗北、中断としての悲しみを味わっているのだ。

たとえ地上の人生に困難があっても神に期待し、神を喜ぶようになった、これら軽んじられてきた聖徒たちにとって、天国に行くのは新しい場所を訪れるというより、長く待ち望んでいた帰省を果たすことに近いのだろう。

彼らの人生において、八つの幸いは真実となった。

痛みや崩壊した家庭、経済の混沌、憎しみや恐れ、暴力に捕らわれている人々———こうした人々にイエスは、健康で欠けたところのない、喜びと平和の約束を差し出しておられる。

それはこの地上の時間よりはるかに長い、より実質的な約束だ。
報いの時なのだ。

God Bless You!!


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