2023年10月8日(日)

2023年10月8日(日)


『静けさに調整すること』

作家ブレナン・マニングは、霊のリトリートを年に数回開いている。
その沈黙のリトリートという厳しい訓練を受けた人は、例外なく神の声を聞く、と彼は言った。

興味を覚えながらも少々懐疑的な思いを抱いたまま、五日間のリトリートに申し込んだ。
参加者はほとんどの時間を好きなように過ごせたが、一つだけ要求されていることがあった。
毎日二時間祈るのだ。

どんな集まりであれ、三十分以上祈ったことがあっただろうか。

初日、牧草地の端までぶらぶら歩き、背中を木にもたせかけて座った。
幸運なことに、147頭のエルクの群れが、座っていた草地にゆっくりとやって来た。

一頭のエルクを見るのも刺激的だが、147頭のエルクをその自然棲息地で見物するのは本当に楽しい。
しかし、すぐにわかったのだが、147頭のエルクを二時間も見つめているのは控えめに言っても退屈だった。

しばらくすると、その場面のその平穏さが私に影響を及ぼし始めた。
もはや家に残してきた仕事も、迫っている締め切りやブレナンの課した読み物についても考えていなかった。

肩の力が抜けていた。
重苦しい沈黙の中、心は静かになっていた。

マイスター・エックハルトは言った。
「心が静かなほど、祈りは力強く、価値があり、有効で、完璧だ。」

毎日、午後になると牧草地や森にエルクを探したが、それっきり彼らの姿を見ることはなかった。
それから数日間、神に向かって多くの言葉を語った。

その年、私は五十歳を迎えようとしており、残る生涯のためにたましいをどのように備えるべきか導きを求めた。
リストを作ったが、何時間も草地に座っていなかったら思い浮かばなかっただろう多くのことが心に浮かんだ。

その週は、さらに成長するための道を指し示す、いわば霊の健康診断になった。
耳に聞こえる声はなかったが、それでも週の終わりには、自分も神の声を聞いたとブレナンに報告しなければならなかった。

今までになく、神は心からご自身を捜し求める人々と意思疎通を図る方法を見つけてくださること、周囲の雑音の音量を下げると、特にそうしてくださることをいっそう確信するようになった。

God Bless You!!


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