2021年12月4日(土)の手紙

2021年12月4日(土)


『そのとき、イエスはこう言われた。「父よ。彼らをお赦しください。彼らは、何をしているのか自分でわからないのです。」』ルカの福音書23章34節


主イエスはついに、群衆のののしりと、学者や長老たち、そしてピラトの手によって十字架につけられました。

罪を知らないお方、罪のない神の御子が、罪人としてのろいの十字架にかけられたのです。
そして、その十字架の上で、次のことばを言われました。
それは、怒りでもなくののしりでもなく、赦しのことばでした。

「父よ。彼らをお赦しください」

それは、キリストを十字架につけた、すべての人々のためのとりなしであり、また、全人類のためのとりなしの祈りでもありました。

私は幾回か、エルサレムの郊外のゴルゴタの丘のふもとに立ちました。
静かに黙想しているとき、主イエスの十字架の上の第一言が力強く心に響いてくるのです。
そして、その第一言がなかったら、今、人類はどうなっていたかと思うのです。

ここに、キリストの贖罪愛が示されたのです。

当時の人々はイエス・キリストを憎み、十字架につけましたが、キリストはそれを、人類の贖罪のみわざとしてくださいました。
キリストは十字架の上で、私たちの罪の身代わりとなられました。

それによって、神は、今や私たちの罪を赦してくださることができるのです。

キリストによる罪の赦しとは、
第一に、どのような罪も赦されるのです。

「たとい、あなたがたの罪が緋のように赤くても、雪のように白くなる。
たとい、紅のように赤くても、羊の毛のようになる」と。

それはすべての罪の赦しです。
イエス・キリストの十字架の血の代価は、人間の堕落の根底にまで届いています。
その赦しには制限がなく、また限界もないのです。

それはすべてです。

第二に、完全な赦しです。
主イエス・キリストによる罪の赦しは、完全な赦しです。

「わたし、このわたしは、わたし自身のためにあなたのそむきの罪をぬぐい去り、もうあなたの罪を思い出さない」

「あなたのそむきの罪を雲のように、あなたの罪をかすみのようにぬぐい去った」と。

これは何というすばらしい赦しでしょうか。

第三に、それは永遠の赦しです。
再び思い出されない赦しです。

「わたしは彼らの咎を赦し、彼らの罪を二度と思い出さないからだ」と。

私たちは自分の罪におののくとともに、罪を赦してくださるイエス・キリストを仰ぐべきです。
十字架は、私たちの罪の赦しの保証であり、神の御前に義なるものとしてくださるその土台なのです。

それはただ一度でしたが、完全な永遠の赦しだったのです。

God Bless You!!


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