2013年9月25日(水)

2013年9月25日(水)


『イエスは彼らの信仰を見て、中風の者に、「子よ、あなたの罪はゆるされた」と言われた。「あなたに命じる。起きよ、床を取りあげて家に帰れ」と言われた』マルコによる福音書2章5節,11節


以前に読んだ、本の話。

児童相談所の相談員が、同僚達に貧困地区に住む、ひとりの少年の事を話した。
彼の身体は、ねじ曲がっていた。
数か月前に車にはねられたのだが、適切な治療を受けられなかったからだ。

自分の職域ではなかったけれど、その相談員は少年を整形外科に連れて行き、手術を受けさせた。
そして2年後、少年は松葉杖なしで歩けるようになり、彼女を事務所に訪ねて来た。

彼の足はすっかり良くなっていた。
二人は抱き合って喜んだ。
彼女は、「もし、自分の人生で他に何も成し遂げた事がなかったとしても、彼の人生にとって自分は本当に意味のある事をしたと考えた」と言った。

それから少し沈黙して、同僚達にこう尋ねた。
「もう、ずいぶん昔の事よ。
それで、その少年は今どこにいると思う?」。

ある人は、教師になったのではと言い、医者とか社会福祉関係で働いているのではと言った人もいた。
しかし、彼女は深い悲しみを込めて答えた。
「いいえ、極悪非道な犯罪を犯して、刑務所にいるの。
私は、彼が歩けるようになるために用いられたけれど、どこに向かって歩くのかを教える人は、誰もいなかったのね」。

私達は、人々にイエス様を指し示す責任がある。
身体が不自由な人も、夢に破れた人も、家庭に問題がある人も、心に悩みがある人も、イエス様を通してのみ、まったき人生を生きる事ができるのだから。

God Bless You!!

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