2012年11月9日(金)
『ここに、大麦のパン五つと、さかな二ひきとを持っている子供がいます。しかし、こんなに大ぜいの人では、それが何になりましょう』ヨハネによる福音書6章9節
生きている中で、自分は取るに足らない、役に立たない人間だと感じる事がある。
自分より能力の高い人達が周りにいて、自分など出る幕ではないと落ち込む事もある。
自分が何をしても、大した違いが起きる訳ではないと、じっとしているのだ。
だけど、イエス様は五つのパンと二匹の魚で大勢の人達を食べさせた奇跡を通して、私達に大切な事を教えておられる。
私達は、神に仕える事のできる大切なものを持っているって事を。
あるオーケストラが、コンサートのリハーサルをしていた。
曲は中盤まで進んで、トランペットが響き、ドラムが鳴り、バイオリンが素晴らしいメロディーを奏でている。
その時、ピッコロ奏者は思った。
自分はここで何をしているんだろう。ピッコロなんて吹いて何になるんだ。どうせ誰にも聞こえないのに。
そこで、彼は楽器を口に当てたまま、音を止めてしまった。
とたんに、指揮者が叫んだ。
「止め、止め!ピッコロはどこだ!」
全体を把握し、最も大切な人の耳には違いがわかったのだ。
これは、イエス様のために私達の能力を用いる事に似ている。
能力の多少に関わらず、ベストを尽くすなら、美しい演奏が完成するだろう。
主は、私達の捧げるものを必要としておられる。
取るに足りないものしか捧げられなくてもいいのだ。
神の目には、小さな事を精一杯する事が、最も偉大な事なのだから。
God Bless You!!
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