9月3日(水)
『すべて重荷を負うて苦労している者は、わたしのもとにきなさい。あなたがたを休ませてあげよう』マタイによる福音書11章28節
以前、こんなニュースを耳にした事がある。
燃えさかるビルの最上階に取り残された女性が、助けを求めて叫んでいた。
煙と炎とに囲まれて、逃げる事ができなかった。
そんな時、遂に消防車が駆け付けた。
消防士は窓にはしごをかけ、昇って行って女性を救おうとした。
ところが、その女性は下を見ると、あまりの高さにすっかり怯え、部屋の奥に引き返してしまったのだ。
消防士は、何とか彼女を救い出そうと、彼を信頼するように懇願したけれど、彼女は決して動こうとしなかった。
恐れのために、彼の手の届かない所に逃げてしまったのだ。
やむをえず地上に降りて来た消防士は、目に涙を浮かべてこう言った。
「できる限りの事をして彼女を救おうとしましたが、彼女がそうさせてはくれなかったのです」と。
これは、霊的な場合についても言える事じゃないだろうか。
多くの人は、このような危険な状況の中にいる。
イエス様は、人々を救いたいと願っておられるけれど、人々はかたくなに救いの御手を拒んでいる。
「できる限りの事をして救おうとしましたが、そうさせてくれなかったのです」とイエス様に言わせてはいけない。
信仰とは、差し出された御手を信頼して握り返す事なのだから。
God Bless You!!
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