6月29日(木)の手紙


2017年6月29日(木)

『さて、これらの人々はみな、信仰によってあかしされたが、約束のものは受けなかった。』ヘブル人への手紙11章39節


アベルはヘブル人への手紙に名を挙げられている「昔の人」だけれど、11章の前半に記されている他の人々とは異なっている。

エノクは死を見ずに天国へ行き、ノアは人類を救い、アブラハムはイスラエル民族の父祖となった。
イサクは偉大な族長となり、ヨセフはエジプトの大臣に上り詰め、モーセはエジプトからの脱出を指導した。

彼らは神に求められたことを信仰によって行い、豊かに恵みを受けた。
彼らの信仰は、明らかに報いられた。
彼らは神の約束の成就を、その目で見た。

だけど、アダムとエバの次男アベルはどうだろう。
彼にも信仰はあったけれど、殺されてしまった。
彼はむしろ、35節から38節に出てくる人々のようだ。

この人たちも神を信じていたけれど、すぐ祝福に導かれはしなかった。
彼らは「あざけり」や「投獄」、さらに「のこぎりで引かれ」るという目に遭った。
私たちなら「御免こうむる」といったところだろう。
私たちは誰でも、できれば「乏しくなり、悩まされ、苦しめられ」るのではなく、アブラハムのような英雄が良いと思っている。
だけど、どんなに信仰の深い人たちであっても、神のご計画によって、名声や平安が保証されないこともあるのだ。

私たちは、この世の人生で祝福を体験するけれど、「さらにすぐれたもの」がやって来るまで待たなければならない。
そのとき、神の栄光の約束が成就する。
その日まで、「信仰によって」生き続けよう。

God Bless You!!

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