5月27日(火)

5月27日(火)

『むしろ、「もしあなたの敵が飢えるなら、彼に食わせ、かわくなら、彼に飲ませなさい。そうすることによって、あなたは彼の頭に燃えさかる炭火を積むことになるのである」』ローマ人への手紙12章20節


パウロは、敵に親切にする事は、「彼の頭に燃えさかる炭火を積むこと」だと言っている。

こんな話がある。
ネルソン・マンデラが南アフリカの大統領になった時、アパルトヘイト政策の下で、惨殺行為をした人を裁判にかける専門委員会を設置した。
ただし、自発的に出頭して被害者の前で自らの罪を認める警察官は罰しないとした。

ある日、年老いた婦人が、夫とひとり息子を残酷に殺害した警察官の裁判に出廷した。
彼に何をして欲しいかと尋ねられ、彼女はこう言った。

「私には、家族は残っていませんが、与える多くの愛が残っています」。
そして、母親のように彼の世話がしたいので、定期的に訪ねて来て欲しいと言い、こうも付け加えた。

「彼を抱きしめてあげたいのです。
そうすれば、私の赦しが本物だとわかるでしょう」。
その婦人が証言台に向かって行くと、被告の警察官は恥ずかしさと良心の呵責に耐えかねて失神した。

彼の心痛は、罪深い復讐によるものではなく、人の心を精錬し、純化する、神様の愛の炎によるものだった。
それは、悔い改めと和解につながる可能性を秘めている。
これこそが、魂を救う「復讐」なのだ。

God Bless You!!

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