4月14日(木)の手紙


2016年4月14日(木)

『わたしの第一回の弁明の際には、わたしに味方をする者はひとりもなく、みなわたしを捨てて行った。どうか、彼らが、そのために責められることがないように』テモテへの第二の手紙4章16節


ガンジーは死を迎える数日前、「私のすべては闇だ。私は光を求めて祈っている」と記したそうだ。
一方、大衆伝道者のD・L・ムーディーは、「これこそ私の勝利、栄冠を受ける日だ。
何と輝かしい事だ!」と、対照的な言葉を残して逝かれた。
それぞれの死生観を如実に表す意味深い言葉だ。

パウロの最後の言葉は、自分が何をしたかとか、どんな働きをしたかではなかった。
それは、個人的な挨拶を除くと、彼の人々に対する見解だ。
更に特筆すべき事は、その人々の中には、彼を失望させた人が含まれている事だ。

パウロの宣教に反対し、彼を苦しめた人に対しては、その仕業に応じて神が報いられると信じていた。
また、囚われたパウロを見捨てた人には、寛大な取り計らいがなされるようにと願った。
パウロの最後の言葉は、とげとげしい捨てぜりふではなく、親切で同情心に満ちたものだった。

私達の最後の言葉は、キリストの憐みを示すものだろうか。
それとも、傷ついた心の痛みを伝えるのだろうか。
この事を考えるなら、今日、口にする言葉は変わるはずだ。

God Bless You!!

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