3月2日(水)の手紙


2016年3月2日(水)

『主よ、なぜ、あなたはわたしを捨てられるのですか。なぜ、わたしにみ顔を隠されるのですか』詩篇88篇14節


かつて「神に失望したとき」という本を知った時、とても興味を持った。
なぜなら、聖書の中には、神にひどく失望した人々の詳しい記述があるからだ。

ヨブやモーセはもとより、ハバククやエレミヤ、また名も知れない数多くの詩篇の作者達がそうだ。
神聖な書物である聖書に、霊的挫折の記述があるのは変だけれど、これはカウンセリングの重要な原理を反映している。

カウンセリングを受ける夫婦は、「おふたりの関係は、良くなる前に悪くなるかも知れません」と警告されるそうだ。
誤解が解けて理解し合うには、互いの思いを吐き出させなくてはならないからだ。

詩篇の作者達は、怒りを隠したり、心の痛みをうやむやにしたりせず、むしろ、自分の気持ちを赤裸々に表し、大声で神にぶつかっていった。
詩篇88篇の苦悩の叫びは、顕著な例だ。

詩篇は、霊的カウンセリングの進行する様子をモザイク画のように映し出している。
疑い、過度の恐れ、軽率な喜び、憎しみ、賛美、復讐、裏切り―― そのすべてが詩篇にはある。

私達は詩篇から、自分が神について感じている事は、何でも神に持って行けば良いと学んだ。
失敗を取り繕う必要はない。
そうした弱さは、神にもっていく方が良いからだ。
なぜなら、癒す力を持っておられるのは神だけだから。

God Bless You!!

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