2023年3月8日(水)

2023年3月8日(水)


『経済が破綻するとき』

グローバル株式市場が70兆ドルも急落した2008年の大騒ぎの週、『タイム』誌から電話をもらった。

「このような危機の時、どう祈るべきでしょうか」と編集者は尋ねてきた。
話しながら、祈りには三段階のアプローチがあるという結論に達した。

最初の段階は、本能的に「助けてください!」とシンプルに叫ぶことだ。
ゲッセマネのイエスの祈りに目を向けてみればよい。
血の汗をしたたらせながら、イエスは「悲しみのあまり死ぬほどです」と言われた。

しかし、その祈りは「この杯をわたしから過ぎ去らせてください」から、「あなたが望まれるままに」へと変化する。
祈りはイエスを不安から救い出し、愛なる神への信頼を再確認させ、十字架に向き合う勇気を与えた。

話すことと同じくらいの熱意をもって耳を傾けながら祈れば、瞑想と熟考という二番目の段階に入ることができる。

そう、私の老後の貯えはなくなってしまったと言っていいくらいだった。
このような大惨事から何を学べるのだろうか。

教会学校の歌を思い出した。
「賢い男は岩の上に家を建てました……。
そして賢い男の家は揺るぎませんでした。」
それから「愚かな男は砂の上に家を建てました……。
雨が降って洪水になると……。」

危機的状況は、人生を構築している土台を見極める良い機会だ。
最終的な信頼を財政的な安全や政府の問題解決能力に置いているとしたら、家の崩壊を見るのはまず間違いない。

(そして愚かな男の家はぺしゃんこになりました。)

経済が破綻したその週、ジンバブエのインフレ率は二億三千百万%を記 録した。
そこから危機の祈りの第三段階に入る。

本当に絶望的な状況にある人たちに共感の目を向けるには、自分の問題から目を移し、神に助けを求める必要がある。

ローマ帝国が崩壊に向かった時代、クリスチャンは帝国内にとどまって疫病患者の看護にあたり、乳母たちは道端に捨てられた赤ん坊を救った。

困難な時代、クリスチャンが献金額を増やして貧しい人々のために家を建て、アフリカのエイズと戦い、退廃的で有名人ばかりをもてはやす文化に、今一度神の国の価値観を伝え始めたら、それこそ大きな証しとなるだろう。

そのような姿勢に論理など無用だ。
もちろん私たちが、確かな土台の上に家を建てるという、イエスのシンプルな話のモラルを真剣に受け取る場合は別だが。

God Bless You!!


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