2023年3月31日(金)

2023年3月31日(金)


『キリストはよみがえった!』

貧しい人々の家を建てるボランティアグループの指導をしていたバド・オーグルは、電動のこぎりで危うく片手を切断しそうになった。

そのとき、外科医が念のため肺のレントゲンを撮ると、胸に悪性腫瘍が見つかった。
腫瘍はすんでのところで取り除かれ、手の手術も受け、長くつらくはあったが、快復していった。

この悪報と朗報が、バドの都会で行う伝道のシンボルになっている。
「あの事故の時、神はどんなおつもりなのかと思った。
けれども結局、僕の命はあの事故のおかげで救われたのだ。
リハビリでテニスボールを握るたびにそのことを思い起こしている。
僕の救いも快復も、激痛なしにはなかったのだ。」

シカゴのある極貧地区で一緒に働くボランティアたちに、バドは失敗からいかに学ぶかという霊のレッスンを授けている。

失敗の仕方を学ぶのだ。
何一つ計画どおりにいくものではない。

手続き上の問題で、市がホームレスのシェルターを閉鎖し、有望な指導者がへロイン依存症になり、再建されたビルが放火犯の手で壊され、教会の窓が割られ、伝道本部の外にいた子ども二人がギャングの銃撃にあう。

それでも、苦痛と混沌のただ中で、福音が根を下ろす。

「この界隈ではそうしたことが起きている。
だが、失敗によって神の恵みがわかる。

アルコール等の依存症患者が、酒に何度も手を出すのを見てきた。
どうしてもやめられない人もい る。
それでも、失敗のただ中で、神の恵みを少しずつ受け入れる人がいる。

私の経験では、快復するか、変わっていけるかは、何より自分が「赦される』と信じているかどうかにかかっていると思う。

どんなに大きな失敗を犯しても、神は赦してくださる。
そのことがわかると、癒しの可能性が生まれてくる。」

イースターの早朝礼拝で話をした七人のうち三人が、快復途上にある依存者だった。
「死ぬほど嬉しかった」と一人が言った。
「今、イエスの助けとみんなの助けをもらって、生き返ったような気持ちだ。」

イースターはバドにとって、新しい意味をもった。

苦痛から希望が生まれる。
真っ暗な闇に、明るい光が輝く。

二か国語礼拝の間、バドは、最初は英語で、それからスペイン語で、「主はよみがえった!」と叫んだ。

答えも大声で返ってきた。
「主はよみがえった!」

God Bless You!!


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