2023年3月1日(水)

2023年3月1日(水)


『教会の診断』

イエローページの「教会」のページを開くと、地元の教会の電話番号が24載っていた。
そのすべてに妻と足を運んでみることにした。

言葉ではうまく表現できないが、ものの五分で会衆がどれほど「活き活きしている」か、直感的にとらえることができた。

教会員たちはロビーでおしゃべりしていたか。
笑い声が聞こえたか。
掲示板のどんな活動や問題が注目されていたか。

驚いたことに、会員を活き活きさせている要素は神学とほぼ無関係だった。
最も保守的な二つの教会の人々は、背中を丸めて椅子に座り、無表情にすましこんでいた。

あるリベラルな教会は、地域社会と世界の両方を視野に入れた福祉事業に精力的に取り組んでいた。
健全な教会に見られるいくつかの性質を、ここではっきりと述べることができる。

1・「多様性」。

新約聖書に書かれている教会の特徴の中で何よりも目立つのが、この多様性だ。
キリスト教会はペンテコステに始まり、ユダヤ人会衆の特徴であったジェンダー、人種、社会階級という障壁を取り除いた。

女性、奴隷、異教徒に生まれなかったことを日々感謝していたラビのパウロは、この徹底的な変化に、こう驚嘆した。

「ユダヤ人もギリシア人もなく、奴隷も自由人もなく、男も女もありません。
あなたがたはみな、キリスト・イエスにあって一つだからです」。

新しい教会に足を踏み入れるとき、会衆が同質であればあるほど、また私に似ていれば似ているほど、居心地が悪く感じる。

2・「一致」。

多様性が良きものとなるのは、もちろん共通のビジョンをもつ集団内に限られる。
ヨハネの福音書17章の素晴らしい祈りの中で、イエスはことのほか力を入れて「彼らが一つになる」ことを求められた。

世界中に教派が38000もあるという事実は、私たちがイエスの要求をどれほど貧弱にしか満たしていないかを示している。
そのほのかな香りが、新しい教会を訪れたときに私の感じる「活き活きとした様子」かもしれない。

3・「伝道」。

ウィリアム・テンプル大主教によると、教会は「その会員でない人々のために存在する、世界でただ一つの協働的な社会である」。

都会の教会に多い、地域の人々の必要に焦点を当てている教会もあれば、外国の姉妹教会を助け、救援・開発機関を支援し、伝道チームを海外に派遣している教会もある。

最も悲しいのは、自分たちの教会建物と駐車場の外にビジョンが広がっていない教会だ。

God Bless You!!


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