2022年10月19日(水)

2022年10月19日(水)


『わたしの国はこの世のものではありません。』ヨハネの福音書18章36節


今日、イエス・キリストの大敵となっているのは、新約聖書の裏づけのない、この世の仕組みから出た実際的活動という考えである。

そこでは際限ない精力と活動が要求される一方、神との個人的な交わりは無視される。
強調すべきものを間違えているのである。

イエスは言われた。
「神の国は、目に見える形で来るものではありません。
……見なさい。
神の国はあなたがたのただ中にあるのです」と。

つまり、それは人目につかない、隠されたものなのである。

活動本位の働き人はとかく、人から注目されることを好む。
ところが、人のいのちがその力を発揮するのは、人格の最も奥まった領域なのである。

私たちは今の時代の宗教的風潮から来る災厄を一掃しなければならない。
私たちの主のご生涯を見ると、私たちが高く評価する忙しさや慌ただしさはどこにもない。
弟子たる者はその主に倣うべきである。

イエス・キリストの王国の中心は、公共の役に立つことではなく、キリストとの個人的な関係を持つことにあるのである。

このバイブル・トレーニング・カレッジ[*チェンバーズが校長を務めていた]の長所は、その実際的な活動にあるのではない。
その強みのすべては、神の真理に全身を浸すことにある。

神があなたの身辺の状況をどのように設計していかれるか、あなたには全くわからない。
国内であれ、外国であれ、どのような重圧があなたにのしかかるか、それを知るすべはない。

それなのに、もし神の贖いという、偉大で基本的な真理に浸ることをせずに、限度を超えて様々な活動に時間を浪費すると、重圧がかかったときに、あなたはたちまち挫折してしまうことだろう。

しかし、たとえ非現実的に見えようが、神に根を下ろし、神を不動の基盤とするなら、何が起ころうとも、あなたの主に対する真実は少しも揺らぐことはない。

God Bless You!!


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