2022年10月12日(水)

2022年10月12日(水)


『エノクは神とともに歩んだ。』創世記5章24節


人の霊的生活や人格は、めったにない人生の瞬間にどういう行動を取るかではなく、ごく当たり前の、興奮の乏しいごく普通の時にどう過ごすかによって試される。

人の真価は、脚光を浴びる時ではなく、ごく普通のことに対して取る態度の中に表されるのである。

神の歩幅に合わせて進む。
というのは実に骨の折れることである。
すぐに息が上がってしまうが、しばらくすると、慣れてくる。

霊的にも同じである。
神とともに歩くことができるようになるためには、神の歩幅に合わせることがどれほど困難かを常に思い知らされる。

しかし、ひとたびそれに慣れると、そこに出現するのは神のいのちだけが持つ特徴のみとなる。
自分という個人は、神と一つになったために、もはや見えず、神が大きな歩幅で歩まれたこと、また神の力強さがはっきり示される。

神と歩調を合わせるのは難しい。
私たちが三歩と歩まないうちに神は先に行ってしまわれるからだ。

神のなさり方は私たちと全く違うので、私たちはそのやり方に慣れ、訓練されなければならない。
イエスに関して「彼は衰えず、くじけることなく」と書かれている。

イエスは決してご自分の視点に頼らず、常に御父の視点から事をなされた。
したがって、私たちもそうできるように努めなければならない。

霊的な真理は、知的推論ではなく、気風の中で習い覚えていくものである。
神に御霊は私たちのものの見方を変えてくださる。
すると、以前はできないとあきらめていたことが可能になり始める。

神の歩調に合わせる、というのはまさに神と一つになることにほかならない。
そこに至るには長い年月がかかるが、途中でやめてはならない。
今経験している苦痛が耐えがたいものであるから、と言って投げ出してはならない。

苦痛と折り合いをつけていくのである。
そうすると、程なく新しい展望が開け、新しい目的が自分に備わっていることに気がつくことだろう。

God Bless You!!


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