2022年1月5日(水)

2022年1月5日(水)


『イエスは答えられた。「わたしが行くところに、あなたは今ついて来ることができません。しかし後にはついて来ます。」』ヨハネの福音書13章36節


「こう話してから、ペテロに言われた。
『わたしに従いなさい』」。

これより三年前のこと、「わたしについて来なさい」とイエスから語られたペテロは、何のためらいもなく従った。
イエスにすっかり魅了されていたので、従うための聖霊の助けを必要としていなかったのである。

その後、ペテロはイエスを否んでしまい、心に深い痛手を負った。

やがて聖霊を受けたペテロに、「わたしに従いなさい」とイエスは再び呼びかけられた。
今や、ペテロの前には主イエス・キリストのほかだれもいなかった。

最初の「ついて来なさい」という呼びかけに、神秘的な点はいっさいなかった。
それは、形式的に従うということにすぎなかったからである。

しかし今、イエスが求めておられるのは、自分の心を献げ、明け渡すという内なる殉教であった。

これら二回の出来事の間に、ペテロはのろいと誓いをかけてイエスを否定している。
ペテロは、自分と自分の力の限界をいやというほど知った。
自分の中には当てにできるものなど何一つない、と分かったのである。

自分の霊的な無力さを経験したペテロは、やっと復活の主が自分のために用意してくださったすべてを受ける用意ができた。

「彼らに息を吹きかけて言われた。
『聖霊を受けなさい』」と。

神がどれほどの変化をあなたにもたらしてくださったとしても、それを頼みとしてはならない。
主イエス・キリストという御方、そして主が与えてくださった御霊だけを土台として人生を築き上げるのだ。

私たちの約束や決心は、どれもこれも、最後は主を否むことで終わってしまう。
最後までやり遂げる力がないからである。

しかし私たちが、観念だけではなく、実際問題として自分自身に絶望したとき、聖霊を受ける準備が私たちに整う。

「聖霊を受けよ」というのは、自分が聖霊に占有される、ということである。
そうするとき、あなたを導く星は、主イエス・キリストお一人となる。

God Bless You!!


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