2021年2月5日(金)の手紙

2021年2月5日(金)


『アブラハムは彼に言った。「モーセと預言者たちに耳を傾けないのなら、たとえ、だれかが死人の中から生き返っても、彼らは聞き入れはしない。」』ルカの福音書16章31節


ドイツの宗教改革者マルチン・ルター(1483〜1546)は、ドイツ皇帝カール5世によって1521年4月17日、ついにウォルムスの国会に出頭を命じられました。

皇帝はフランスに対する政策上、法王と結束する必要があったので、法王のご機嫌をとるために、ルターの福音主義的主張を取り消させようとしたのです。

国会において彼は、いくつかの聖書講解書や「教会のバビロニア捕囚」「キリスト者の自由」などの問題の書物をうず高く積まれ、それらの取り消しを強く迫られました。

ルターはそのようなことになることを予想していました。
一日の猶予を得て、その夜、神の御前に自分の態度をいかにすべきか祈り続けました。

翌朝、彼の覚悟は以前に増して強くなっていきました。
国会で彼は、自分の信ずる「信仰による義」を大胆に表明し、それについて説明をしました。
そして、聖書から導き出された自分の信仰を、なおも堅持することを表明したのです。

「聖書こそ、唯一の信仰の基準です。
聖書によって私の主張が誤りであることが証明され、理性によってそれが誤りであることが悟らされるまで、私は、自分の説を撤回することはしません。」

彼は最後に次のような祈りをしました。
「神よ、私の良心は、聖書にとらえられています。
私は良心に逆らうことはできません。神よ、助けてください。」

God Bless You!!


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