2021年12月9日(木)の手紙

2021年12月9日(木)


『イエスは、酸いぶどう酒を受けられると、「完了した」と言われた。そして、頭をたれて、霊をお渡しになった。』ヨハネの福音書19章30節


主イエス・キリストが十字架で語られた第六番目のことばは、「完了した」という実に驚くべきものでした。

主イエスがユダヤのベツレへムにお生まれになられて33年目、ついにユダヤの長老、学者、宗教家たちの手によって、十字架にかけられましたが、それは、この一事のためでした。

十字架上で人類の贖罪を完成するためでした。
主イエス・キリストは今や、全人類の罪を負って、贖罪のみわざを完了されたのです。

人類の始祖アダムが罪を犯して、エデンの園を追放されたそのときから、この日が待ち望まれてきました。
人類が堕落して以来、4000年の間の待望の日でした。

サタンが絶えず妨害し、拒否し続けた日、悪の全勢力が恐れていた十字架の贖罪が成就される日。
しかし、その日はついに来たのです。

贖罪のみわざは「完了した」のです。

その日は、天軍のラッパが天上に鳴り響くような日でした。
しかし、それは神の御子がのろいの十字架を負われた日として、その歌声は沈黙に変わっていました。

けれども、事実、贖罪は成就したのです。
イエス・キリストの十字架上でなされた贖罪のみわざにより、全人類の罪は赦され、不義なる者は義とされ、神と和解し、死からいのち、永遠のいのちに移される道が開かれました。

今や、人類はサタンの手から解放されて、神の子とされ、恐れることなく神の御前に立つことのできる者とされたのです。

聖書には三つの「完了した」ということばが記されています。
第一に、創世記の2章1節に、「こうして、天と地とそのすべての万象が完成された」と。

第二に、ヨハネの黙示録の21章6節に、「また言われた。『事は成就した』」と。

そして、第三に、このヨハネの福音書の19章30節のみことばです。

神は全宇宙の創造を完成されました。
そのように、やがて栄光の日、再び全宇宙を新しい天と地に完成されます。
そして、そのただ中に、イエス・キリストの十字架によって、全人類の贖罪を完成してくださったのです。

「完了した」主の贖罪には、今は何も付け加える必要はありません。
それは完全であり、完璧なものです。

これに何かを加えようとするものは異端であり、そこから何かを引き取ろうとするものも異端です。
これは創造の完成、また新しい天と地の完成とともに何と大きな贖罪のみわざの完成であったことでしょう。

私たちは今、この恵みに生かされているのです。
私たちは今、自分や周囲を見ることをやめて、ただひたすら贖罪主なる主イエス・キリストに目を注ぐべきです。

罪とサタンの力、世俗の力を恐れることはありません。
大胆にキリストの贖罪の力を信じて、神をほめ、主をあがめて進むべきです。
主のみわざは「完了した」のです。

God Bless You!!


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