2021年12月23日(木)の手紙

2021年12月23日(木)


『しかし、御霊の実は、愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制です。このようなものを禁ずる律法はありません。』ガラテヤ人への手紙5章22節、23節


イエス・キリストの福音は驚くべきものです。
私たちの肉性を十字架につけますが、それとともに、イエス・キリストのいのち、キリストご自身を私たちのうちに付与してくださいます。

このキリストご自身の付与が聖霊なのです。
キリストは、この聖霊によって私たちのうちに内住し、私たちを占領し、また支配してくださいます。

「御霊に満たされなさい」とはキリストご自身に占領され、支配されている状態をいっているのです。
これが聖化です。

このキリストが御霊によって私たちのうちに内住されるとき、私たちの品性に、次の三つの大きな祝福が現れてきます。
これを御霊の実といいます。

第一に、自分自身に対して「愛、喜び、平安」の実を結ぶのです。
私たちのうちにある自我、エゴ、肉性が十字架に打ち砕かれたところには、ただキリストご自身の臨在があります。

心はキリストのご愛に占領されます。
愛以外何ものもないと思うほどに、主の愛にあふれます。

また、キリストの御救いのありがたさが身にしみて、喜びがいっぱいになります。
そして神に赦された喜びからくる平和、他人に対しても和解のできたことからくる安らぎが心に満ちてくるのです。

どんな人をもうらやまず、何ものにも執着しない、ただキリストご自身に満ちた愛と喜び、平安が心を占領します。

第二に隣人に対して「寛容、親切、善意」の実を結びます。
聖霊に支配された心には、隣人に対しても愛以外に何もなくなります。
これが寛容ともなり、親切として現れ、善意となって実を結ぶようになるのです。

寛容とは長い忍耐であるといわれていますが、赦す心、忍ぶ心ができてきます。
また同情と愛をもって接する親切、常に隣人に対していだく善意の実が結ばれます。

第三に、神に対して「誠実、柔和、自制」の実を結びます。
誠実とは人間関係においてもたいせつな基本的品性です。
それが神に対して、終生変わらぬ誠実さができてきます。

また、神に対して柔和な者、従順な者となるのです。
それは従いやすい柔らかな心です。

そして自分自身を、常に神の御前に制する謙遜さが生まれてきます。
十字架は、私たちに聖霊を与え、そして、そこに聖化の実、美しい品性の実を結ばせるのです。

聖霊とは、主イエス・キリストの十字架の贖罪のいさおによって与えられる三位一体の中のおひとりです。
キリストは最後の夜、弟子たちに聖霊のことを語られました。

そのとき聖霊は「助け主」また「真理の主」といわれました。
この方がキリストを信じる者の心に宿って、キリストを示し、私たちを支え、助け、導いてくださるのです。

クリスチャンは聖霊のお働きを感じたという程度でなく、確実に、聖霊のご内住と満たしを信じ、主の御霊の占領とご支配を信じて進むべきです。
そこに、御霊による品性が生まれ、つくられ、形づくられていきます。

いつも、いつも内にいます主をあがめ、御霊に明け渡して進んでください。
周囲の人も驚くほどに美しい御霊の実が結ばれていきます。

私たちのうちに宿られる内住の御霊は、主の十字架の霊です。

God Bless You!!


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