2021年1月17日(日)の手紙

2021年1月17日(日)


『それゆえ 主よ 私は国々の間であなたをほめたたえます。あなたの御名をほめ歌います。』詩篇18篇49節


以前、坂本九が歌った「幸せなら手をたたこう」という歌が大ヒットし、今でも子どもから老人まで多くの人々によって歌いつがれています。

早稲田大学の木村利人教授がまだ大学生だったときに、英語聖書の詩篇4篇7節からヒントを得てこの歌を作詞しました。

「それにスペイン民謡のメロディーをつけたんです。」

聖書のことばからの発想といい、民謡のメロディーといい、ともに長い間人々に親しまれてきたものだけに、歌いやすく心にひびく歌となりました。

そのときのことを教授はこのように言っています。
「新共同訳によると、この箇所は『「手を打ち鳴らせ」となっています。
この表現は喜びを表わすもので、旧約聖書に何回も出てきます。
「大洋の潮」も「野の木々」も神をほめたたえ、喜び『手をたたく』のです。」

木村教授は1990年6月4日の朝日新聞のコラム「心の書」で、自分の心の書として聖書をあげてこう書いています。
「この聖書が世界的ベストセラーであるのは、2000年もの間、喜びのメッセージを伝え続けているからなのだろう。
様々な聖書が年間約10億冊以上も190の言語に訳されて世界中で読まれている。
時折、私も英、仏、西、独、タイ、ベトナムなど各国語の聖書を読み比べてみるが、そのたびに、新しい発見があり教えられる。

いのちと心のほんとうの喜びとは何であるかを、『聖書』は今も私に力強く語りかけてくる。」


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