2020年7月2日(木)
『わたしは決してあなたを見放さず、あなたを見捨てない』ヘブル人への手紙13章3節
信仰者はみな、この言葉をつかんで心に蓄えよう。
いつでも役立てられるようにみずみずしく記憶に留めよう。
いつか必要となる日が来るからだ。
「ペリシテ人があなたを襲って来」て、病の手があなたを打ち倒し、「恐怖の王」が近づき、「死の陰の谷」が目の前に広がることになる。
すると、これほど安心させてくれる箇所はなく、神がともにいるという実感ほど元気づけられるものはないとわかる
ときが来るのである。
「決して」という言葉を絶対に離さないようにしよう。
それは千金の価値がある。
溺れる者がロープにしがみつくようにしがみつこう。
四方八方から攻撃される兵士が剣を握りしめるようにしっかり握りしめよう。
神はこう言い、それを固く守ってくださるからだ。
「わたしは決してあなたを見放さず、あなたを見捨てない」と。
決して!
あなたの心がたびたびくじけ、自分自身にうんざりし、多くの失敗と弱点に打ちひしがれるとき…‥。
そのときでさえ、約束がくつがえされることはない。
決して!
たとえ、サタンがこう囁いても。
「最後にはおまえを手に入れる。
あともうちょっとでおまえの信仰はくじけ、おまえは私のものになるのだ」。
そのときでさえ、神のみことばはゆるがない。
決して!
死のひんやりした冷たさがあなたを徐々に襲い、友人たちももはや何もできず、決して戻ることのないその旅に足を踏み出すとき……。
そのときでさえ、キリストはあなたを見捨てない。
決して!
さばきの日が訪れて、「数々の書物が開かれ」、死者が墓からよみがえって来て、永遠が始まるとき……。
そのときでさえ、約束はあなたの重みすべてを支える。
キリストは決してあなたのたましいを手放さない。
ああ、信仰ある読者よ、永遠に主に信頼しよう。
主が「わたしは決してあなたを見放さない」と言っておられるからだ。
身体をそらし、あなたの重みすべてを主に預けよう。
恐れることはない。
主の約束を誇ろう。
あなたの慰めとなる力を喜ぼう。
はっきりとこう述べてよい。
「主は私の助け手。私は恐れない」。
J・C・ライル
神の約束は恵みの発電所、神の永遠の道具であり、それによって勝利が得られ、人間の経験という岩盤から品性が削り出される。
そして忘れてはならないのは、すべての約束が有効であることだ。
何一つ差し控えられることはない。
主イエス・キリストが、みことばの約束から生じるすべての疑問に対する神の「はい」だからである。
ジョン・ハンター
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