2020年5月18日(月)の手紙

2020年5月18日(月)


『まことに、この方は、精錬する者の火 …のようだ。』マラキ書3章2節


聖霊はどのようにして人を浄化するのだろうか。
分離によって浄化するのだ。
それは精錬者が金属を浄化する方法である。

マラキ書3章では、「精錬する者」が貫重な銀の入っているるつぼの前に座しておられる。
精錬者は、その金属が精錬されて用いる備えができたことをどのようにして知るのだろうか。

まず、そこに座って火を調節する。
すると炎の働きによって固形の銀が液体状になり、浮き滓が表面に浮かんでくるので、その浮き滓を銀から取り除きつづける。
火の作用によって金属から押し出される表面の滓をすくいとるのだ。

表面をすくって滓を取り除き、ついに自分の顔が解けた銀に映るようになると、精錬されて用いる備えができたことを知るのである。

聖霊はあなたと私との人生のるつぼの横に座り、炎となって銀から浮き滓を分けつづける。
主の顔が大きく美しく見えるようになるまで、喜んでその聖なるわざを続け、炎によって浄化なさるのである。

ロンドンの大疫病の例を見てみよう。
1665年、埋葬に携わる人々は通りを歩いては叫んだ。
「死んだ人間を外に出せ」。
この疫病によって7万人を超える人々が亡くなった。

1665年の大疫病のあと、1666年の大火災が続いたのだが、その結果としてあることが起こった。
火災によってロンドン全土から恐ろしい疫病は一掃された。

だが、そのほかにも起きたことがあったのだ。
火は無数の人々に死をもたらした病原菌を壊滅させただけではなく、土壌にも浸透した。
炎は土を温め、しばらくたつと、長いあいだ土深くに埋まっていた種が芽を出し、それまで知られていなかった花々が次々に咲いた。

土壌が温められたことが種のめざましい成長を可能にしたのである。
それこそが聖霊の偉大な働きなのだ。

私たちの中には、神の真理の種を自分の内に長く埋めたままの者がいる。
そこに聖霊が働くと、炎の霊として罪の疫病を壊滅させてくださる。
土の中に浸みこんで土を温め、神に栄光を帰するように、そのいのちの実を結ばせてくださるのである。

ハーバート・ロッキャー


私のたましいを温めてくれる、これは何の火なのか。
私のたましいをこんなにも明るく輝かせる、これは何の光なのか。

おお、永遠に燃えさかり、決して消えることのない炎よ、私を燃え立たせたまえ!
おお、永久に輝き、決して暗くなることのない光よ、私を輝かせたまえ!
おお、どうか私が、もっとも聖なる炎のあなたからその熱さを得られるように!

なんと香しく、あなたは燃えさかることか!

アウグスティヌス


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