2020年11月30日(月)の手紙

2020年11月30日(月)


『あなたがたの間で良い働きを始められた方は、キリスト・イエスの日が来るまでにそれを完成させてくださると、私は確信しています。』ピリピ人への手紙1章6節


彫刻家の目だけが、大理石の原石の中に完成した像を見ることができる。
彼には確かに見えるのだ。

彼が鑿をふるうのはひとえに、自分にはすでに明らかなものを他の人にも見えるように引き出すためにすぎない。
神が御手をふるわれるのは、そのたましいの完全な美を生み出し、今ご自身に見えているとおりに他の人々にも見えるようにするためである。

主のみわざが完成したのを目にするとき、私たちがそれに完全に満足するであろうことは間違いない。
どれほどすばらしく仕上げてくださるかを主が語っておられる今、私たちは得心して、どういう道具を選ばれるかを主にお任せしようではないか。

G・H・ナイト


ミケランジェロがあまりにも長いこと、大理石の原石の前にたたずんでいるので、仲間が何をやっているのかと訊ねた。

ミケランジェロは熱情をこめて答えた。
「あの原石の中には天使が一人いるから、解放してやりたいんだ!」

ああ、もっとも愛しがたく、もっとも堕落した者であっても、彼らがどんなものになるかを見ることができさえすれば、彼らへの限りない愛が私たちの中にわきあがることだろう。

彼らのたましいに対する熱情を抱いて、私たちは叫ぶのだ。
「あの人の中には、苦しめられ、痛めつけられ、取り去られたキリストの姿があるのだ。
あの人にそのことを気づかせよう」と。

ある英国の説教者


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