2020年11月20日(金)の手紙

2020年11月20日(金)


『あなたの夫が亡くなってから、あなたが姑にしたこと、それに自分の父母や生まれ故郷を離れて、これまで知らなかった民のところに来たことについて、私は詳しく話を聞いています。主があなたのしたことに報いてくださるように。あなたがその翼の下に身を避けようとして来たイスラエルの神、主から、豊かな報いがあるように。』ルツ記2章11節〜12節


こうしてボアズはルツを祝福した。
祝福を与える者がすべてそうであるように、彼自身ものちに祝福を受けた。

また、ボアズは若い者たちに命じた。
「彼女には束の間でも落ち穂を拾い集めさせなさい。
彼女にみじめな思いをさせてはならない。
それだけでなく、彼女のために束からわざと穂を抜き落として、拾い集めさせなさい。
彼女を叱ってはいけない」。

このようにしてルツは、ナオミに献身的に尽くしたおかげで、自分が誠実に働きつづけて得られる以上のものを受けることができた。

これは常に事実である。
忠実な奉仕に対する『報い』がどんなに大きくても、献身の報いはそれをはるかに超えるのだ。

もしもルツがほかの女しもべたちと同じように畑に落ち穂拾いに来ていたら、労働に値するだけの取り分は受けただろうが、ただそれだけだっただろう。

しかし、ルツの場合はまったく違った。
人(ナオミ)に対する献身的な愛がルツのすべての仕事の源泉であり、その成果もナオミのためだった。

そして、私たちもそれと同じ霊に動かされるときに経験することだが、その収穫は抜きん出ていた。
それだけではなく、献身的な者は一歩一歩導かれて、ひいては十分な安らぎと名誉と、ついには相続分までも受けるのである。

ルツの物語はこう続く。
彼女は最終的に、ナオミの相続地を買い取ったボアズの妻となる。
ルツは神の祝福を受けて、ダビデの父エッサイの父であるオベデを産み、イスラエルの家を建てたラケルとレアの二人のように、ダビデの王家を建てる。

気の毒なモアブの女ルツは、イスラエルの王の近親となり、死と復活の場所であるベッレへムエフラテで、贖い主であり親族である者の「名を打ち立て」るのだ!

これは、始まりは実につつましくても、神の訓練の道を完全に歩み通したことによって得られたすばらしい結果なのである。

J・B・ストーニー


信仰という聖なる植物は、砕かれた意思の土壌からしか育たない。

エドワード・デネット


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