2019年5月7日(火)の手紙

2019年5月7日(火)


『ご覧、冬は去り、雨も過ぎて行ったから。』雅歌2章11節


どんな人にも、死の床に横たわるときが一刻一刻と近づいています。
しかし、それはキリスト者であれば、だれもが長い間待ち焦がれている時です。

早く来てほしい、天国に早く行きたいと願う人が多いと私は推測します。
キリスト者にとって最も願わしいことは、この世の働きを終え、主キリストとともに永遠に天に住むことです。
肉において生きるよりはそのほうがはるかに望ましいからです。

命が終わろうとする死の床にあるとき、冬はもう過ぎ去ったのです。
試練も悩みも、もはや私たちのところに来ることはありません。

というのは「雨も過ぎて行ったから」です。
疑いの嵐も、暗い苦難の日々も私たちを再び襲うことはありません。

私たちはすでに輝かしいベウラ(夫を持つ者、の意)「安息の地」に到達しています。
そして、スパイスの床に座し、死がひたひたと押し寄せて来るこの地上とは全く違ったところにある丘の上の天国を目の前に見ているのです。

「地には花が咲き乱れ、刈り入れの季節がやって来て、山鳩の声が、私たちの国中に聞こえる」のです。
天使の歌が病室に鳴り響いています。
病に伏せっている者の心は賛美に満ちあふれ、そして、真夜中の旋律がひっそりとした入り口で奏でられています。

「たとえ死の陰の谷を歩むとしても、私はわざわいを恐れません」。
これらの御言葉は、ヨルダン川の岸辺の小さな森で歌う、人々の耳を惹きつける鳥の鳴き声にたとえられるものです。

この里では山鳩の鳴き声が聞かれます。
主キリスト・イエスにある人々は、もはや罪に定められることはなく、穏やかに、平穏に、そして魂は静かに安らぎます。

「地には花が咲き乱れ」るのです。
私たちは平穏な中で時を過ごすのです。

主キリストを信じるみなさん、大いなる喜びをもって死の時を迎えてください。
死を人生の春として待ち受けなさい。
あなたにとって真実の夏がやって来るとき、冬は永久に終わるのです。

God Bless You!!


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