2019年2月16日(土)の手紙

2019年2月16日(土)


『あなたは、どこかの愚かな女が言うようなことを言っている。私たちは幸いを神から受けるのだから、わざわいも受けるべきではないか。』ヨブ記2章10節


神からいただいた恵みの思い出は、耐えがたい苦痛に遭うことによって失われてしまうことがあります。
鋭い苦痛とうんざりするほどのうずきに苦しみ、高熱にうなされると、健康で力にあふれていたときのことなど忘れてしまいます。

しかしあなたは、ひどい弱さと悲しみに襲われたときのことを忘れることは決してないはずです。

あなたがかつて愛した人の墓を訪ね、そこに静かにたたずむとき、おそらくその人を通して与えられた融資のことなど全く思いつきもしないでしょう。

親しい人が亡くなるとき、それは高額な融資をしてくださった神から、融資の返還を求められていることを意味しているのです。私たちは神から慰めをお借りできていたことに感謝しなければなりません。

親切にも貸してくれたものに対して、その本来の持ち主が返還を要求するとき、不平や不満を言ってはなりません。
たとえば、それは夫、妻、そしてあなたの腕の中で眠っている子ども、人生の大部分を楽しませてくれた友人、生涯楽しみを与えてくれた兄弟などのことです。

実はこれらの人たちは神からのし、借りものであり、融資されたものでしかなかったのです。

しかし、そのような人たちも取り去られるときが必ずやって来ます。
愛する者たちがいなくなったとき、彼らが去っていくのを悲しんではなりません。
むしろ、彼らが自分の生涯の中に加えられ、融資されていたことを神に感謝しなければなりません。

与えてくださった神、そして、取り去ってしまう神を心からほめたたえてください。
神は与えたものを奪う方でもあるのです。
私たちはあまりにも現在を大事にしすぎています。
幸いだった過去を忘れてしまいます。

未知の将来を畏れの心をもって待ちなさい。
さらには、私たちは現在の苦難だけが目に入り、これまで与えられた主のあわれみをすっかり忘れてしまうことが多いのです。

どんな人も老い、弱っていきます。
かつてできたことができなくなるときが必ずやって来ます。
しかし、あなたが元気だったときのことを覚えて、主を賛美してください。
あなたの心は弱いのです。

しかし、かつて疲れることなく主に仕えることができたときがあったことを神に感謝しなさい。
あるいは、あなたの蓄えは底を突きつつあり、そのため、貧困の極みに陥るのではないかと恐れているかもしれません。
しかし、これまで長い間十分に、そして、豊かに与えられ、支えられたことを神に感謝しなさい。

あなたは今悲しんでいるかもしれません。
しかし、あなたがかつてシンバルを高く鳴り響かせて主を賛美したこと、そして、世にあっては恵まれた境遇にあったことを思い出してください。

現在のひどい悲しみのために、主から与えられた恵みの記憶を失うことがあってはなりません。
聖霊があなたの弱いところを補ってくださるように、そして、あなたの記憶の中に過去に与えられた主の深い愛をしっかりと刻み込むことができるようにと願っています。

God Bless You!!


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