2018年8月3日(金)の手紙

2018年8月3日(金)


『エフライムの人々は、矢をつがえて弓を射る者であったが、戦いの日には退却した。』詩篇78篇9節


これは、どこの戦いにも、どこの民にも起きたということではありません。
よりによって、神の民イスラエルに起きたことです。

旧約における神の民のすべての戦いは、新約の教会への予型、教訓、警告を含んでいる、と聖書は語ります。
それゆえに、今日、この悲惨な事件をもう一度考えることは、私たちの信仰生活のためにもまた必要です。

さて緊張は最高潮に達しました。
敵は雄叫びをあげて神の民を脅し、包囲していました。

まさにその時に、口から口へとニュースが伝わります。
「エフライムが逃げた」。
これは大衝撃です。
よりによってエフライムの兵士たちです。

立派なよろいに身を固めた彼らは、いかにも強そうではなかったでしょうか。
その彼らが、こんなにもあっさりと敵に後ろを見せるとは。

主は、ご自分の民がもしも忠実でないなら、それがどんなに重大な局面であろうとも、彼らを倒れるに任せなさいます。

H・ラムパルターは彼の韻律詩篇にこう訳しています。
「主は彼らに向かって燃やした。
御怒りを。
主の憤りの炎を。
主はさばき、不幸に落ちるに任せた。
主の民、エフライムの子らを」。

これは厳粛な事実です。
神はしばしばご自分の不真実な子どもたちを、不幸によってではなく、彼らの背くままに任せ、自分たちの信仰を侮るがままに任せることによって、さばかれるのです。

もしもキリスト者が救い主との正しい関係を捨てるなら、主は手を引いてしまわれて、私たちがもはや逆境に立ち向かうことも、堡塁(ほうるい)を守り抜くことも、できなくされるのです。

危急に臨んで、私たちの無力が明らかになるならば、その時こそ悔い改めて立ち返るべき極点です。

主よ。
あなたとの間の、すべての中途半端、不明朗を取り除かせてください。アーメン

God Bless You!!


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