2018年8月19日(日)の手紙

2018年8月19日(日)


『しかし、その恵みは草の上に置く露のよう。』箴言19章12節


1919年、リガの強制収容所は、政治的混乱による捕らわれ人で満員でした。
毎日のように銃殺が行われました。
夜が来ると、死刑囚たちの監房に絶望が漂いました。

ところやがて夜ごとに、だれかの歌声が聞こえるようになります。
マリオン・フォン・クロートという若い女囚が、望みを失った人々に、彼女自身の歌を聞かせたのです。
マリオンが歌い出すと、監房内は静まり返りました。

「私は、救いを与えた神の恵みをほめたたえる…」。

さてここには全く別の光景が描かれています。
3000年もの昔、壮麗なる宮殿に、才気溢れるソロモン王がいて、「王の恵みは草の上に置く露のよう」と歌ったのです。

が、これは、あのマリオンの歌と同じです。

王が自分のことを恵み深いと歌うとは、だれも思いません。
もしそうならば、彼は賢い王ではなく、愚か者でしょう。

そうです。
彼は「王の王」であるお方の恵みを歌ったのです。
イエス・キリストにおいて、この世に与えられた恵み。
ソロモンはそれを語ったのです。

その恵みは「草の上に置く露のよう」です。

宮殿のテラスに立つソロモン王。
露にぬれた庭が、生き返ったかのように見えます。
王は朝の空気を吸い込んで、「神の恵みは草の上に置く朝露のよう」と叫ぶのです。

すばらしく、生き生きとした光景です。
そして神の子どもたちは、マリオンとともに、大ソロモンとともに、十字架においてすべての罪を除き去ってくださった神の恵みを、高らかにたたえるのです。

主よ。
「あなたの愛の力をたたえます。救いをもたらしたみ恵みを賛美します」。アーメン

God Bless You!!


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