2018年7月13日(金)の手紙

2018年7月13日(金)


『ナオミは彼女に言った。「その方は私たちの近親者で、しかも買い戻しの権利のある私たちの親類のひとりです。」』ルツ記2章20節


貧しいふたりの女性。
ナオミと嫁ルツとは悩みのどん底にいました。

そこへボアズという金持ちが現れます。
ナオミは息を弾ませて、「その方は私たちの…」と叫びます。

旧約聖書のヘブル語では「私たちのゴエール」であり、それを「買い戻しの権利のある親類」と訳します。

しかし「ゴエール」には、翻訳し切れない独特の意味が含まれています。
旧約の民にはひとつの良い規則があり、「困難に見舞われて自分の土地を失い、また、自由を奪われた場合、最も近い親類が代わりに権利を買い戻すこと」になっていました。

だれひとり放り出される者はいない。
なんとすばらしい規則でしょうか。
最も近い親類が「ゴエール」として本人の代わりに買い戻すのです。

それでまた、この語は「贖う者」とも訳します。
私たちがお互いのゴエールとなるならば、何とよいことでしょうか。

ナオミは喜び叫びました。
「そのボアズは私たちのゴエールなのよ。
きっと助けてくれるでしょう」。

さて、このゴエールという語が、より大きな「贖い主」という意味に転じていきます。

人間は人間を充分に助けることはできない。
どんな助けにも限りがある。
人を死からは奪い返せない。
サタンの闇の力からも。

また、いったい自分を自分から救い出すことがだれにできるでしょう。
私たちの罪の重荷は、だれが取り除くのでしょうか。

「人は自分の兄弟をも買い戻すことはできない」。
このみことばは衝撃的でさえあります。

しかし、今や福音こそは、まさに喜びの知らせです。
「一人のお方が来られた。
真の贖い主として、私たちを擁護された。
イエス、神の御子」。

聖書は高らかに叫びます。
「救いは主にあります」と。

主よ。
私たちのまことのゴエールよ。
あなたのものとされたことを、喜びます。

God Bless You!!


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