2018年6月7日(木)の手紙

2018年6月7日(木)


『たとい私が持っている物の全部を貧しい人たちに分け与えても、愛がなければ、何の役にも立ちません。』コリント人への第一の手紙13章3節


このみことばは、聖書をよく知っているキリスト者をさえも当惑させます。
なぜならば聖書は、主イエス・キリストへの信仰こそが最も大切で最も偉大だと語るからです。

よみがえった主イエスも弟子たちを叱責し、彼らの「かたくなな心」を指摘されました。
彼らが信じなかったからです。

ヘブル人への手紙にも「信仰がなくては、神に喜ばれることはできません」と書いてあります。
ローマ人への手紙によれば、福音は「信じるすべての人にとって、救いを得させる神の力」です。
そしてアブラハムは、その信仰のゆえに称賛されました。

このように聖書のあらゆる箇所で、信仰は最も大切なものとして語られています。

そうであれば、使徒パウロはここでむしろ、「たとい私が持っている物の全部を貧しい人たちに分かち与え… ても、イエスへの信仰がなければ、何の役にも立たない」と書くべきではなかったでしょうか。

そうすれば聖書全体とうまく釣り合ったのではないでしょうか。

ところが注目すべきことに、「愛がなければ」とパウロは言います。
これは矛盾でしょうか。
いいえ。
ここで明確なことは、信仰と愛とは一枚の銅貨の裏表だということです。
これら二つは同じ聖霊の実であるからです。

イエスへの信仰に満ちた心は同時に、神に導かれて、人々への愛に満ちた心となります。

生まれながらの私たちの心は冷淡で死んでいます。
が、聖霊が働きを始めてくださると、奇蹟が起こります。
聖霊は私たちを信仰と愛とに目覚めさせます。
聖霊はゴルゴタの十字架の主を示し、私たちをこの方のものとします。

また、私たちに隣人をさし示し、愛さなくてはならないという思いへと導きます。

主よ。
聖霊よ。
私たちの冷たい心に息吹をお与えください。アーメン

God Bless You!!


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