2018年4月27日(金)の手紙

2018年4月27日(金)


『イエスは彼らに言われた。「子どもたちよ。食べる物がありませんね。」彼らは答えた。「はい。ありません。」』ヨハネによる福音書21章6節~7節


「食べる物がありませんね」。
今、私たちに向かってそう尋ねられたならば…。
「いや、あります」と答えるでしょう。

食糧の詰まった冷蔵庫を思い浮かべます。
あるいはまた、ホイップ・クリームは遠慮したいと思うくらいです。
体重が心配だからです。

きょうのみことばの場合とは、ずいぶん様子が違います。

主イエスは、朝、仕事から帰ったばかりの漁師たちにお尋ねになりました。
彼らの網は空っぽです。
おかげで朝食に一尾の魚を焼くことさえできないありさまです。

彼らは答えます。
「ありません。空腹です」。

私は、今のこの世に、飢えている人々の群れがいるのを思い浮かべます。
弟子たちはその人々に代わって、彼らの苦しみに満ちた「はい。ありません」を語ったのです。

主イエスは、これらの人々の苦悩を見ておられます。
そうして主は、ご自分の弟子である私たちが、主の目を借りて、主がご覧になるとおりに物事を見るようにと、願っておられるのです。
あなたには飢えている人々の姿が見えますか。

「はい。ありません」。
主は心を動かされました。
主にならって、キリスト者と呼ばれる私たちも、同じように心を動かすでしょうか。

と言うと、私たちはすぐに肩をすくめて、「いったい、私に何ができるのか」と言うでしょう。
よろしい、申しましょう。

私たちは苦しみを見るべきです。
「はい。ありません」という叫びを聞くべきです。
それを心で捕らえるべきです。

先の大戦のあと、飢餓に苦しむルール地方に、外国からの最初の救援物資が届いたとき、私たちは泣いて喜びました。
けれども世界の飢餓問題を思って、悲しみに涙したことが私たちにはあるでしょうか。

主よ。
世界の苦しみを分け持つ心を私たちにお与えください。アーメン

God Bless You!!


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