2018年11月7日(水)の手紙

2018年11月7日(水)


『あなたがたの寛容な心を、すべての人に知らせなさい。』ピリピ人への手紙4章5節


すべての人に。
本当にすべての人にですか。
それは多すぎはしませんか。

すべての人といっても、実際のところ、「神経に触る」人、「好みに合わない」人、「うまくいかない」人がいるでしょう。
そういう人々に対して、私たちは自分の気分で、冷淡に、神経質に、あるいは怒りを含んで、接することがあります。

そして、どの場合にも、露骨に拒絶の態度を示すのです。

しかし、そこに神のことばが介入して、「その振舞いは罪である」と指摘します。
そのとおり、それは罪です。
まさしく殺人や姦淫や盗みと同じに、それは罪です。

「だが、全く同じわけではあるまい」と私たちの心は憤慨して言います。
「いいえ、区別はないのだ」と神のことばは答えます。
「あなたは神の卸旨に従おうとしない。
それゆえ、それは罪である」。

「あなたがたの寛容な心を、すべての人に知らせなさい」。
なんという徹底的なみことばでしょうか。

しかも、聖書はただそれを語るだけではありません。
それに即した事実が実際にあったのです。

すなわち主イエスご自身は、人としての弱さを担いつつ、身をもってこのみことばを私たちに示されたのでした。

ゲッセマネの園でのことです。
十字架の前夜、ユダが裏切りの口づけをもって主に近づきました。
凶暴な捕り手の一団が押し寄せます。
その瞬間、ペテロは激しい怒りにおそわれました。

そして、剣を抜くと、マルコスという名のしもベの右耳を切り落としてしまいます。
突然その場は大混乱となり、憎悪と怒号の渦と化しました。

しかしイエスはペテロの身をかばい、マルコスの耳を癒してくださいます。
そして、その後、主は両手を差し出して、縄目をお受けになったのでした。

「寛容な心を、すべての人に」。

主よ。
私たちを、あなたのご計画のとおりに聖霊によって造りあげてください。アーメン

God Bless You!!


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