2018年11月10日(土)の手紙

2018年11月10日(土)


『神のみこころは、あなたがたが聖くなることです。』テサロニケ人への第一の手紙4章3節


ペトロニウス(後27–66)。

その名は、ローマ帝国の若者たちの憧れでした。
歴史家タキトゥスは彼について記しています。

ペトロニウスは放蕩の日々を過ごした。
手に負えない美食家であり、浪費家として知られていた。
出まかせの暴言が常に人気を集めた。

また、国の要職に登りつめて、種々の難題に敏腕を発揮した。
放蕩的であるがゆえに、ネロ皇帝の一番の側近になれたのだ、と。
そして彼は、友人たちと淫猥な話にふけりながら、息を引き取ったのでした。

ペトロニウスは使徒パウロと同時代の人でした。
当時のキリスト者は、このような雰囲気の社会に生きていたのです。
「大丈夫。イエスは何でも赦してくださる」と平気で言う信者がいても不思議ではなかったのです。

そのような中での、このパウロのことばは、聖霊の全権を受けて語られました。
「神のみこころはあなたがたが聖くなることです」。

私たちに対しても、的を射たことばではありませんか。

聖なる神は私たちの罪に妥協する方ではありません。
私たちを御子、主イエス・キリストに似る者にしようとされるのです。

神の子どもたちは、世の風潮のしるしではなく、神の聖霊のしるしをこそ身に帯びるべきです。
自己中心は死んで、代わりに愛が育つきです。
私たちの気まぐれは死んで、代わりに愛すべき品性が生まれるべきです。
私たちの汚れは死んで、代わりに輝く聖さが私たちを支配すべきです。
口げんかは死んで、私たちは平和の子どもたちになるべきです。

「愛する方よ。
私をあなたの死へと伴い、御国に受け継がれることのないいっさいを、あなたとともに十字架につけてください」。アーメン

God Bless You!!


a:145 t:1 y:0