2018年1月28日(日)の手紙

2018年1月28日(日)


『イエスがエリコに近づかれたころ…。』ルカによる福音書18章35節


エリコではさまざまな事件が起こりました。
この町を建てたカナン人は、ここに難攻不落の砦を築いたのですが、神の民イスラエルがその町の前に現れると、神が城壁を崩してしまわれました。
途方もない偶像礼拝と不潔な罪のために、町はいつ神のさばきを受けてもおかしくなかったのです。

ぶすぶすとくすぶる瓦礫に向かって、イスラエルの最高指揮官ヨシュアは恐るべきことばを口にしました。
「この町エリコの再建を企てる者は、主の前にのろわれよ。
その礎を据える者は長子を失い、その門を建てる者は末の子を失う」。

四百年以上も後になって、ベテル人ヒエルがこの呪いを無視して町を再建したときに、その息子たちは死にました。

この町エリコには陰鬱の影が漂います。
イエスが残忍な盗賊のたとえ話をされた当時、エリコ地方はいかにもそれにふさわしい場所でした。
エリコはまた世界の縮図です。
古い咎と、増し加わる新しい咎とのために、世界は呪われ、重荷を負うのです。

さて、このエリコの町にイエスが来られました。
十字架上にすべての古い罪を負い去り、神との平和を作り出す大祭司であるイエスが、この不気味な町に足を踏み入れられたのです。
人々は、何が起こるかを悟るでしょうか。

私たちは今、それを先取りします。
目の見えない物乞いひとりと、巨万の富を築いた詐欺師ひとりとが、この恵みの時をわがものとするのです。
彼らの前半生を「かわいそう」と言うべきでしょうか。
いやむしろ、ふたりが主を迎えたことを喜ぼうではありませんか。
また、私たち自身をも、ふたりの側に加わる者としようではありませんか。

主よ。
死の御苦しみを、私にとってもむなしいものとならせないでください。アーメン

God Bless You!!


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