2017年4月24日(月)の手紙

2017年4月24日(月)


『しかしわたしたちは、この宝を土の器の中に持っている。その測り知れない力は神のものであって、わたしたちから出たものでないことが、あらわれるためである。』コリント人への第二の手紙4章7節


ローマ帝国は、オリーブオイルを燃料に動いていたと言われている。
オリーブオイルがランプや料理や沐浴のみならず、薬や化粧、また儀式などにも使われていたからだ。

南スペイン産のオリーブオイルは何十年もの間、アンフェラと呼ばれる大きな陶器の壺でローマに運ばれていた。
この壺は、送り返す価値がないので捨てられ、その堆積所は小高い山になった。
推定2,500万個のアンフェラの破片によって人工的に造られた丘は、今日でもローマのティベル川の川岸にある。
モンテ・テスタッチョと呼ばれている場所だ。

古代社会において、壺の価値は外見の美しさではなく、中に何が入っているかだった。
だから、パウロがすべての信徒の中にキリストのいのちがあることを説明しようとして、「わたしたちは、この宝を土の器の中に持っている。
その測り知れない力は神のものであって、わたしたちから出たものでないことが、あらわれるためである」と語った時、初代教会のクリスチャン達は、その意味をはっきりと理解した。

私達の肉体は、アンフェラと同じで壊れやすく一時的なものだ。
現代は見た目の美しさを評価しがちだけれど、私達にとっての最高の宝は、内におられるイエスのいのちだと覚えておくのは賢明だろう。

神の憐れみによって、人々が私達の内にキリストを見ることができるようにと祈ろう。
私達の自我が隠れている時、キリストが最もはっきりと現れる。
私達は、陶器の壺だ。
そして、イエスがその中にある真の宝なのだ。

God Bless You!!

a:212 t:1 y:1