2017年12月24日(日)の手紙

2017年12月24日(日)

クリスマスの祈り


クリスマスの12日目に、君のために愛を祈ろう。
心の底から湧き出る愛を。
暮らしの中で行き交う人に、いつも愛を与えることができるように。

ひとつひとつ祈りながら、男は知った。
「私は何かを贈るつもりだったが、宝はすでに友の心の中にある。
どうかこのことに気付いてくれるように。」

男が祈りの言葉を書くたびに、不思議なことが起こった。
祈りは友のために捧げられたが、男の心にもしっかりと刻まれた。
すると、祈った通りのことが、男の人生に実を結ぶようになった。
クリスマスの祈りを、男は書き写し、大切な友に贈った。

時の流れの中で、クリスマスの祈りの物語も、いつしか忘れられた。
男の噂は、二度と聞かれなかったが、時が経つと、クリスマスの祈りは世界のあちこちにあらわれた。
ひなびた村に住む人も、にぎやかな街に住む人も、クリスマスが来ると、羊皮紙の写しを友から贈られるのだった。

こうして、不思議な事はますます増えていき、ようやくクリスマスの祈りは、あなたの手もとにたどり着いた。

クリスマスの祈りを
豊かに味わい
あなたの心も暖かくなりますように。

Merry Christmas and God Bless You!!

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